大学院の案内

2013-04-01

京都大学文学研究科 行動文化学専攻 地理学専修

当地理学専修は,地理学,地域環境学,環境動態論から構成される大講座です。具体的には,経済地理学,政治地理学,社会地理学,文化地理学,計量地理学,GIS,行動地理学,人口地理学,村落地理学,都市地理学,歴史地理学,地理学史,地理思想といった諸領域に及ぶもので,4名の専任教員でカバーし得ない領域については,学内外の非常勤講師を依頼して,講義内容の多様化を図っています。とくに学内では人間環境学研究科の小島泰雄先生,小方登先生に講義を依頼し,バランスのとれた授業の提供に努めています。

本専修は,1907年(明治40年)に日本の大学では最初の地理学教室として創設されて以来,多くの優れた研究者を輩出してきました。とくに,創設当初より史学科人文地理学教室として発展した経緯から,自然地理学よりも人文地理学に比重が置かれ,なかでも歴史地理学や地理学史の研究が学風の特色の一つとなってきました。しかし現在の院生たちは,専任教員の専門分野に縛られることなく,実に多様な研究テーマを選んでいます。

2年間の修士課程(博士前期課程)の院生は,特殊講義を受講しつつ,自ら修士論文の研究テーマを定めて,その研究報告を演習の場で行います。また,修士課程の院生は,卒業論文の内容によっては,学会誌への投稿を目指すことになります。3年間の博士後期課程に進学あるいは編入学した者は,研究報告を演習の場で行いつつ,各年度の末に「研究報告書」を提出し,研究指導認定を受けます。各年度の研究報告書は,学会誌に投稿されたもの,あるいは投稿が可能な内容であることが求められます。

演習発表や論文投稿に関わる指導は,専任教員全員の責任で行われますが,「主たる指導教員」(年度初めに教務掛等への届出に記載する教員)については、院生がそれぞれの研究テーマに応じて,自由に選びます。実際に研究を進める上では,「主たる指導教員」の枠にとらわれず、各自の必要や関心に応じて複数の教員の指導やアドバイスを得てもよいし,教員を変更することもまた自由です。自らの手で研究を遂行することが何より大切ですが,演習の場での受講生同士の活発な質疑応答や議論も教員による個別の指導もそれぞれに,研究を進めてゆく上で欠かせない大切な要素です。院生の皆さんには,より豊かな研究成果の結実を目指して,さまざまな手段で,より深く、広く学ぶことを期待しています。

修士課程修了後は,専修免許を得て中学・高等学校の教員として活躍する院生や,シンクタンクないしGIS関連企業に就職する院生も,増加しています。一方,研究職を目指して博士後期課程に進学する院生もいます。博士後期課程への進学の可否は,授業および修士論文の成績によって判定されます。

博士課程3年次の院生は,博士論文提出資格を申請することができます。その際,1年次・2年次の研究指導認定を得ていることが前提となるほか,学会誌に掲載された(掲載が決定している)論文が3つ以上あること,そしてそれらを含む5つ以上の論文が博士論文を構成する予定であることが,資格を得る一つの目安となります。博士論文提出資格を得た院生は,3年次のうちに,あるいは3年次末に研究指導認定を受けて退学した後3年間のうちに,博士論文を提出して審査を受け,博士(課程博士)の学位を得ることが求められます。

大学院生の募集

京都大学文学研究科地理学専修では,修士課程(博士前期課程)及び博士後期課程の学生を,広く全国から募集しています。修士課程は2年間で修士号を,博士後期課程は3年間で博士号(課程博士)の取得を目指すコースです。

現在(平成25年度),当地理学専修には,修士課程4名,博士後期課程2名,聴講生2名,合計8名(男性6名,女性2名)の大学院生が在籍しています。これまで,京都大学の卒業生はもとより,大阪大学,お茶の水女子大学,関西大学,金沢大学,京都府立大学,慶応大学,慶北大学(韓国),高知大学,神戸大学,徳島大学,奈良女子大学,南京大学(中国),バルセロナ大学(スペイン),広島大学,立命館大学などを卒業(修了)した方が,当専修の大学院に進学(編入)しています。

大学院入学後の研究テーマとしては,卒業論文を発展させたもの,あるいは卒業論文と全く異なるテーマを歓迎します。院生の研究テーマが教員の研究テーマと類似している必要はありません。

なお当専修では,平成20年度入試より,従来の冬期(2月)の入試に加え,修士課程(博士前期課程)志望者を対象として,夏期(8月)にも修士課程の入試を行っています。地理学の高度な専門教育を希望する方のご応募をお待ちしています。

募集要項の閲覧・請求,過去の入試問題の閲覧については,文学研究科ホームページの大学院入学案内をご覧下さい。


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