行動文化学専攻

地理学専修

わが国最古の大学地理学教室として、多くの研究者を育てて来た。歴史地理学、経済地理学、都市・農村地理学、文化地理学等、人文地理学の諸分野の研究・教 育が行われている。

石川 義孝 教 授 人口・経済地理学
田中 (杉浦) 和子 教 授 都市地理 学・アメリカ地域研究
水野 一晴 教 授 自然地理学・生態地理学・地域研究(アフリカ・アンデス・ヒマラヤ)
米家 泰作 准教授 村落地理学

文学受験生向けメッセージ

「地理」は中学社会科・高校地歴科の中に含まれていますので、中学・高校で地理を勉強された方は、どういった内容の科目なのか、よくご存じと思います。これに対し、大学で学ぶ「地理学」は、高校の地理の延長という性格ももちろんありますが、大学になって初めて学ぶ内容も少なくありません。それは、戦後の1950年代以降における世界の地理学の発展がたいへんめざましく、理論的な成果もかなり蓄積されているからです。

当専修は、明治40(1907)年に、わが国の大学に初めて開設された地理学教室です。初代の教授は、日本人初のノーベル賞受賞者として著名な湯川秀樹先生の実父にあたる小川琢治先生です。その後現在に至るまで、日本における地理学研究の中心的な教室として、各方面に多数の卒業生を送り出してきました。

東西冷戦が終結してグローバル化が進展する一方、日本のみならず世界の諸地域で、新たな諸問題が山積しています。現代における内外の複雑な動きの理解や問題の解決のためには、地理学的な見方が大変重要です。当教室では、様々なテーマや地域に関心を持った高校生の皆さんに、地理学専修においでいただくことをおおいに期待しています。高校で地理を勉強されたか否かは、当専修では特に問いません。

なお、当専修のホームページ地理学専修ホーム・ページもご覧いただくと、幸いです。

大学院研究科受験生向けメッセージ

教 授 石川 義孝 人口地理学、空間的相互作用研究
教 授 田中 (杉浦) 和子 都市地理学、アメリカ地域研究
教 授 水野 一晴 自然地理学・生態地理学・地域研究(アフリカ・アンデス・ヒマラヤ)
准教授 米家 泰作 歴史地理学、村落地理学、文化地理学

当専修は、地理学、地域環境学、環境動態論よりなる大講座である。上記専任教員のほか、学内では人間・環境学研究科の山田誠教授(都市地理学)・金坂清則教授(比較地域構造論)・小方登助教授(文化・社会環境論)、および経済研究所の森知也准教授(都市経済学)に授業担当を依頼し、内部でカバーしきれない領域については毎年数名の非常勤講師を依頼して、バランスのとれた授業の提供に努めている。本専修は1907年、わが国の大学では最初の地理学教室として創設されて以来久しく小講座の教室にすぎなかったが、わが国の人文地理学研究の中心として、多くの研究者を育ててきたし、現在は日本を代表する学会の1つとなっている「人文地理学会」の本部も、長らく当研究室に置かれていた。殊に、発足当初より史学科に所属していた関係からも歴史地理学と地理学史の研究では、他の追随を許さない水準の高さと成果の多様さを誇ってきた。しかし20世紀後半に世界の地理学界に生じたパラダイム転換-「新しい地理学」の生成-にも対応すべく、近年上記のように講座の拡大が図られ、計量的手法の適用や海外現地調査を行う院生や、都市・農村地理学、経済地理学、社会地理学、文化地理学を研究する院生も増えてきた。

院生教育の中心は演習にある。あらかじめ全員の年間報告スケジュールをたて、それにしたがって、毎回1~2名が各自の研究の進捗状況を報告する。それをめぐって全員で討議を行なう。討議終了後に記録係による討議内容の整理と、今後検討すべき課題の設定がなされる。研究テーマの選定は院生が自主的に行なうが、学部卒業論文のテーマを発展させる場合が多い。大学院在学中、毎年1本の研究報告をまとめて学会誌に投稿すること、博士課程への進学者はそれらをまとめて課程博士の学位を取得すること、を目標とするように指導している。

このように当専修では研究者の養成を重視している。また大学院進学後は、積極的に日本学術振興会特別研究員や各種奨学生に応募し、アルバイト等に従事することを極力控え、研究に最大限の時間を投入するよう、指導を行っている。なお、高校教員やシンクタンク系組織への就職を希望する学生に対しても、修士課程を修了するようにすすめている。