
京都大学文学研究科にて、ディアスポラ研究で優れた業績のある
Persis Karim先生(サンフランシスコ州立大学)をお迎えし、ドキュメンタリー上映と講演会「イラン系アメリカ人ディアスポラのアイデンティティ」を開催いたします。
本イベントは、対面で開催され、どなたでもご参加いただけます(事前登録制)。
使用言語は英語ですが、より多くの方にご参加いただけるように、上映後のトークは通訳をつけ、ドキュメンタリーの内容がわかる資料も日本語でご用意いたします。
- 日時
2025年5月19日(月)14:00–17:30
- 会場
文学部校舎地下大会議室
- 申込方法
参加ご希望の方は5月14日(水)22:00までに
こちらのGoogleフォームから参加登録をお願いします。
- プログラム
14:00–14:15 開会の挨拶
14:15–14:30 ドキュメンタリーの背景説明
14:30–15:25 ドキュメンタリー上映『夜明けは遥か彼方に:イラン系アメリカ人の物語』
15:25–15:45 休憩
15:45–16:30 キャリーム教授による上映後トーク(日本語通訳付)
16:30–16:55 質疑応答
16:55–17:30 交流会(司会: 木下実紀)
- 使用言語
英語(通訳あり)
- 主催
2025年度白眉プロジェクト研究費「イラン人ディアスポラによる文学の体系的研究」(研究代表者氏名:木下実紀)
- お問い合わせ
kinoshita.miki.4h[at]kyoto-u.ac.jp
(木下実紀・京都大学文学研究科・白眉センター特定助教)
【要旨】
『夜明けは遥か彼方に:イラン系アメリカ人の物語』(2024)は、
サンフランシスコ・ベイエリアのイラン人移民コミュニティを描いたドキュメンタリーです。
本作では、彼らの移住の経緯が語られるとともに、アメリカとイランの政治的緊張関係が続くなか、
彼らがどのようにイランの文化を紡ぎ、政治・社会運動に貢献してきたのかが描かれています。
上映後には、Karim氏による講演も予定されており、映画の補足に加え、
ドキュメンタリーでは描ききれなかったイラン系アメリカ人の生活エピソードやアイデンティティの問題についても紹介されます。
【Persis Karim教授略歴】
サンフランシスコ州立大学イラン・ディアスポラ研究センター所長。同大学人文学部比較世界文学学科で教鞭を執る。
これまでサンノゼ州立大学英語・比較文学科教授、同大学ペルシャ研究プログラムの創設者兼ディレクター、
および中東研究副専攻のコーディネーターを歴任し、現在に至る。
イラン系アメリカ人による文学作品の編集に取り組み、
これまでA World Between: Poems, Short Stories, and Essays by Iranian-Americans(1999)、
Let Me Tell You Where I’ve Been: New Writing by Women of the Iranian Diaspora(2006)、
Tremors: New Fiction by Iranian American Writers(2013)を編集。
また、イラン・ディアスポラ文学と文化に関わる論文も多数出版している。
詩人としても活動しており、自身の英語の詩も発表している。
『夜明けは遥か彼方に:イラン系アメリカ人の物語』(2024)は、Karim氏にとって初の監督作品である。
イラン・ディアスポラの一員である人々の、より大きな歴史と個人的な物語を記録・共有するという、彼女の学術的関心が映し出された作品である。