
「京都ムセイオン構想−史資料と対話する人文学」
現在、文学研究科をも含めた京都大学の様々な部局を跨いで、東アジアの歴史と文化の集積地であるここ京都で、「もの」と「こと」という二つの領域にわたる史資料の一層のデジタル化を推進するとともに、それらに備わった、デジタル化に回収・還元さなれない価値の再発見を目指す総合学術研究発信交流施設、「京都ムセイオン」を設立する計画が進行中です。
ここでいう「もの」とは古文書、考古資料、民族誌/自然誌資料、近現代の学術/社会資料など、また「こと」とは(祭礼・芸能等の)消えゆく無形文化財や消失危機言語などを意味します。
ちなみに「ムセイオン」とは、学問の女神ムーサイ(ミューズ)の名を冠したヘレニズム時代の図書館×博物館×人文・自然学研究機関を指す言葉で、英語museum (ミュージアム)の語源ともなっています。
京都ムセイオンは、これらの「もの」と「こと」を発掘/収集/取捨/選択/アーカイブ化し、それらに対して分析や解釈を施し、それらを知的コンテンツ化した上で、世界にその価値を発信し、社会の様々なプレーヤーと共にその利活用を図りつつ、それらを媒介とする市民の交流の輪を広げるという多彩な機能を備えた複合施設です。
京都ムセイオンは、また、これらの資料の価値を判定する「目利き」−次世代研究者やアカデミックキュレーター−を育成する場、世界の研究者・学生・市民が「本物」に触れることができる場でもあります。
さらに京都ムセイオンには、文化財・史資料の展示施設のみならず、シアター、アート・デザインギャラリー、研究者・学生・市民の交流施設をも備えることも計画されています。
本シンポジウムは、文学研究科をはじめとする京大の各部局において「もの」と「こと」の両面にわたる史資料を研究している研究者に自らの研究の最前線を紹介して頂くと共に、京大内外のキープレーヤーに「京都ムセイオン」についての期待と夢を存分に語って頂く機会です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
出口康夫(文学研究科長)
- 日 時
2025年12月21 日(日)13時〜17時
- 会 場
HORIBAシンポジウムホール(京都大学吉田キャンパス・京都大学国際科学イノベーション棟5階)(対面開催)
キャンパスマップ(建物番号:69)
- 申込方法
参加ご希望の方は12月17日までにこちらのGoogleフォームより参加登録をお願いいたします。
※定員に達した場合締切前に申込終了とさせていただきます。(定員:250名)
- 司 会
大槻 信 文学研究科副研究科長
- 趣旨説明
出口 康夫 文学研究科長
- 挨 拶
今泉 柔剛 文部科学省大臣官房総括審議官(前文化庁審議官)
- 登壇者
上原 麻有子 文学研究科教授
小堀 聡 人文科学研究所教授
辻 正博 人間・環境学研究科教授
長岡 慎介・アジア・アフリカ地域研究科教授
- パネリスト
今泉柔剛 文部科学省大臣官房総括審議官(前文化庁審議官)
金田章裕 京都府立京都学・歴彩館館長
森本淳生 人文科学研究所所長
永盛克也 附属図書館館長
髙井正成 総合博物館館長
西山伸. 大学文書館教授
出口康夫 文学研究科研究科長
他
- プログラム
13:00~13:10 研究科長挨拶
シンポジウム趣旨説明、登壇者紹介
13:10~13:15 今泉柔剛 文部科学省大臣官房総括審議官(前文化庁審議官) 挨拶
13:15~13:45 登壇者①
13:45~14:15 登壇者②
14:15~14:45 登壇者③
14:45~15:15 登壇者④
(休憩)
15:30~17:00 パネルディスカッション
今泉総括審議官、関係機関・部局長、登壇者①~④
- 共 催
京都大学人文科学研究所
- 協 賛
京大以文会
- お問い合わせ
京都大学文学研究科総務掛
TEL 075-753-2700(月~金 9:00~17:00)