令和6(2024)年度
今年度、西洋史学専修は11名の3回生と3名の修士課程1回生を迎えました。学部生は計22名、大学院生は修士課程7名、博士後期課程6名となります。3月には学部生13名が卒業、修士課程4名が修了し、一般企業などへ就職しました。特筆すべきは、大学院生のみならず、学部生も積極的に海外に出るようになっていることです。2024年6月現在、修士課程2名に加えて、学部4回生2名もヨーロッパに留学し研鑽を積んでいます。今年の夏以降に留学・在外研究を予定している学部生や大学院生は他にもいます。新型コロナウイルス関連の規制がなくなったことで、留学や在外研究への障壁は低くなったように思えます。他方で、昨年来続いている円安の進行は憂慮すべき事態であり、円安が学生たちの海外留学・在外研究の道を閉ざすことがないよう祈っています。
専任教員は小山教授(教室主任)、金澤教授、藤井准教授、安平の4人となっております。藤井准教授は昨年度に引き続き今年度も、科研費の国際共同研究加速基金のプログラムでドイツに滞在されています。一部の演習をオンラインでリアルタイムに実施され、一時帰国時には対面授業をなさいます。専任教員以外で授業をご担当いただくのは、文学研究科の竹下哲文助教、人文科学研究所の小関隆教授、伊藤順二准教授、藤原辰史准教授と小俣ラポー日登美特定准教授、人間・環境学研究科の佐藤公美教授、学外からは福本薫・京都大学非常勤講師、図師宣忠・甲南大学教授、栗原麻子・大阪大学教授、林田敏子・奈良女子大学教授、坂本優一郎・関西学院大学教授、田崎直美・京都女子大学教授です。
昨年度は、藤田風花氏が本学で、酒嶋恭平氏がイギリスのエディンバラ大学で博士号を取得されました。また今年度から、増永理考氏が東京都市大学共通教育部人文・社会科学系の准教授に着任されています。今後のご活躍をお祈り申し上げます。
5月に東京外国語大学で開催された第74回日本西洋史学会大会で酒嶋氏と博士後期課程の林祐一郎氏および大野普希氏が、6月に慶應義塾大学で開催された三田史学会大会で小山田真帆氏が、それぞれ意欲的な発表を行いました。
西洋史学専修が発行している『フェネストラ――京大西洋史学報』と『西洋古代史研究』は、引き続き、京都大学の学術リポジトリ「紅」で無料公開されています。ぜひご一読ください。また本年も、11月3日に読書会大会の開催を予定しております。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。(安平記)
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