フランス語学フランス文学専修(学部)進学を希望する方へ 

フランス語学フランス文学専修では、フランス語のしくみやフランス文学の作品の読解を中心に学びますが、その背景にある思想、歴史、時代を含めたフランス文化一般についての広い知識を身につけることを目的にしています。
たとえば、アルベール・カミュの『異邦人』という作品を読む場合、ストーリーを追うだけではなく、そこに込められている作者の思想、カミュの他の作品との関係、文体や語り、作品の時代背景を読み解き、なぜ『異邦人』はそのような展開と結末を与えられなければならなかったのかを考えるのです。
 小説を例にとりましたが、ランボーやボードレールといった詩人、デカルトやパスカル、ルソーやベルクソンといった思想家、またラシーヌ、モリエールのような劇作家の作品が研究の対象となるのはいうまでもありません。しかしさらに広く、作家たちによる美術批評や、小説や詩集の挿絵のような美術の領域につながる分野、また音楽、映画なども、私たちの専修の対象になります。
 このように、中世から現代まで広くフランスの文学・芸術・思想に関心のある方は、ぜひフランス語で書かれた「テクスト」を入り口にして、奥深いフランス文化の探求への道に分け入ってみてください。

 

ガイダンス

1回生向け研究室ガイダンスが9月24日(火)、2回生向け専修分属ガイダンスが9月25日(水)に予定されていますので、関心のある方はご参加ください。

2019年度の授業

増田、永盛、村上、ヴァンサンの文学部専任教員に加えて、人文科学研究所の森本淳生先生、人間・環境学研究科の多賀茂先生、守田貴弘先生、学外からは大阪大学の岩根久先生、関西学院大学の小田涼先生、松原冬二先生にご出講いただいています。

本年度開講の特殊講義(大学院共通)題目一覧

村上(前期)プルースト『失われた時を求めて』における戦争とユダヤ人
増田(後期)ルソーの『人間不平等起源論』を読む
永盛(前期)ラ・フォンテーヌ研究
Vincent(前期)Travel and Utopia in eighteenth century France : Diderot’s Supplément au voyage de Bougainville (1772)
Vincent(後期)Love, passion and hatred in Diderot’s and Laclos’s novels
森本(前期)ポール・ヴァレリー「若きパルク」を読む
森本(後期)ジャック・ランシエール『文学の政治学』を読む
岩根(後期)フランス・ルネサンスにおける古典の受容と詩の実践-ロンサールを中心に-

フランス語の履修について

フランス語学フランス文学専修への進学を考えている1・2回生には3回生になるまでにフランス語初級・中級を履修しておくことが望まれます。ただし、フランス語以外の外国語を選択した人も中級レベルのフランス語の知識があれば当専修への進学は可能です。意欲のある人には8時間コース(初級)・6時間コース(中級)の履修をお勧めします。この他、文学部共通科目(および全学共通科目)としてフランス語中級・上級の授業も開講されています。
 大学以外の場、例えば近隣のアンスティチュ・フランセ関西(http://www.institutfrancais.jp/kansai/)でもフランス語やフランス文化について学ぶことができます。

フランス語検定試験・資格試験について

フランス語圏大学への留学を考えている人にはフランス語検定試験・資格試験・学力試験の受験をお勧めします。自分の語学力を確認し、到達目標を設定する点で効果がありますし、留学の手続き(交換留学の学内申請、留学先の大学への登録あるいは長期滞在ビザの申請)に際して、語学力の証明を求められることがあるからです。留学のための最低限の語学レベルの目安は以下の通りです。

学部生
1)仏検:準2級以上の取得が望ましい。
2)フランス語資格試験:B1以上の取得が望ましい。
3)フランス語学力テスト:B1以上の取得が望ましい。

大学院生
1)仏検:2級が最低限のレベル。準1級以上の取得が望ましい。
2)フランス語資格試験:B2以上の取得が望ましい。
3)フランス語学力テスト:B2以上の取得が望ましい。

 

参考

1)仏検 APEF 財団法人フランス語教育振興会
日本人学習者を対象とし文部科学省および在日フランス大使館文化部の後援をうけて実施されるフランス語の技能検定試験

2)DELFDALF フランス国民教育省・フランス語資格試験
DELF (Diplôme d’études en langue française)
DALF (Diplôme approfondi de langue française)
世界150余ケ国で実施。外国人受験者に対し、そのフランス語に関する能力を証明するためにフランス教育省により授与される公式の免状(diplôme)。DALF C1を取得するとフランスの大学に入学する際に義務づけられているフランス語能力評価試験が免除される。フランス語圏及びヨーロッパの高等教育機関でも広く認可されつつある。日本ではフランス政府給費留学生試験の一部が免除される。聞き取り・読解・文書作成・口頭表現の4つの能力が評価の対象になる。京都ではアンスティチュ・フランセ関西が試験センターとなっている。

3)TCF フランス国民教育省・フランス語学力テスト
TCF (Test de connaissance du français)
TCFはフランス語圏以外の人で、職業上、個人的、或いは学業上の理由から、自分のフランス語能力の水準を簡単迅速に、そして信頼できる方法で評価し、認定を受けたいと望むすべての人を対象としている。すべての受験者はヨーロッパ評議会(ヨーロッパ共通基準枠組み)が定めた6等級区分(A1からC2=DELF/DALFと同様)の内のいずれかに等級付けされた証明書(attestation, 免状 diplôme ではない)を受け取る。従ってTCFに不合格はない。京都ではアンスティチュ・フランセ関西が試験センターとなっている。TCFはコンピューターによる受験のために電子バージョンもある。(http://www.ciep.fr/tcf/)

以上のフランス語検定試験・資格試験・学力試験のポスターやパンフレットなどはフランス語学フランス文学研究室(文学部校舎8階)前の廊下に掲示・展示されていますので、関心のある方はお立寄りください。