『仏文研究』執筆要項

『仏文研究』への寄稿論文及び書評の原稿提出についてお知らせいたします。2002年度から、印刷所の変更により、これまでの複雑な執筆手順を大幅に省略できるようになりました。執筆前には必ず本要項をよくお読みいただくようお願い申し上げます。

印刷作業はコンピュータ製版で行いますので、(1)記録媒体(CD-R、フラッシュメモリーなど)、あるいは電子データ(添付ファイルで fransite_kyoto@yahoo.co.jpに送信)(2)その内容を打ち出した原稿との2点を提出していただきます。ただし査読を行うことになった場合には提出していただく打ち出し原稿の部数は3部となります。

まず、(1)記録媒体につきまして、執筆者氏名、使用OS(ウィンドウズ・マックなど)および使用ワープロソフトを明記してください。特殊記号などの変換やテキストファイルの作成は必要ございませんので、印刷をご希望なさる文書そのものを保存した記録媒体および電子データをご提出下さい。表題や氏名の位置、文字の大きさなどにつきましては、ご提出後、多少修正させていただくことがあります。
次に、(2)その内容を打ち出した原稿につきましては、(1)の文書をプリントアウトした原稿を添えていただくのみです(査読を行う場合は3部)。原稿上の細かい指示は必要ございません。

書式その他の注意

1.用紙
A4判の用紙を用い、和文の場合、論文は1ページ36行、1行43字、書評は1ページ43行、1行46字を目安にして下さい。欧文の場合、1ページ39行、1行半角で90字を目安にして下さい。このような設定ができない場合は変更していただいて構いません。改行の際には、和文では全角1字分、欧文では半角で4字分下げて始めて下さい。

2.引用
改行せずに本文の中で和文を引用するときは「 」の記号を使います。同じく欧文を引用するときは《 》の記号を使います。《 》の中が完全な文を成すときは《 .》とpointを中に入れますが、引用後にそれが一つの文章として続く場合にはpointは必要ありません。また、引用文の一部を省略したり、説明を書き加えたりするときは、[ ]の記号を使って下さい。省略記号の点は和文で6つ、欧文で3つです。
例:本書はアンシャン・レジーム期の社会を貫通し、卓越と緊張を、対立と分割と
を作り出している文化的亀裂をあつかったものである。[……]
例:C’est une des questions que je me pose souvent : o donc les romanciers vont-ils prendre ce qu’ils racontent ? […]
例:En 1927, […] , Hemingway venait de publier un roman.

3.注
論文の終わりに別紙にしてまとめます。注も本文と同じ書式で記入して下さい。注記号が句読点、引用符等と同時に用いられる場合には、それらの前において下さい。

4.作品名・雑誌名
日本語のものは『 』に入れて下さい。フランス語のものはイタリック体にしますが、最初の名詞(その前に冠詞、形容詞がある場合はそれらも)は、一番目の文字を大文字にして下さい。但し、題名の表記に特別な意味のあるものはこの限りではありません。
例:『エセー』
例:Les Essais

5.雑誌所収論文・詩集所収の詩・章の題名
日本語のものは「 」に入れて下さい。フランス語のものはguillemets に入れ、大文字・小文字の区別は上記の規定に従って下さい。
例:『悪の華』収録の「小さな老婆たち」
例:« Les Petites Vieilles » dans Les Fleurs du Mal 

6.単行本作品への参照
執筆者名、書名、刊行地名(東京以外は記載)、出版社名、(叢書名)、刊行年、頁数の順とします。
例:松原秀次『フランス語の冠詞』、白水社、1978、p.154.
例:FOUCAULT, Michel, Surveiller et punir, Gallimard, « Bibliothèque des Histoires », 1975, pp. 202-203.
*欧文で執筆者名を記載する場合、NOMの二文字目以降にはスモールキャピタル(小形大文字)を使って下さい。

7.雑誌論文等への参照
執筆者名、論文名、収録雑誌名、巻号、出版社名、刊行年、頁数の順とします。
例:中川久定「『ダランベールの夢』三部作の言外の主張」、『思想』第828号、岩波書店、1993、p.8.
例:GENETTE, Gérard, « Avatars du cratylisme », in Poétique, 11, Seuil, 1972, p. 370.
*欧文で執筆者名を記載する場合、NOMの二文字目以降にはスモールキャピタル(小形大文字)を使って下さい。

8.略号
略号を使用する場合には、別に一覧にして掲げるか、もしくは初出の際にそれ以後略号によって示す旨を明記して下さい。
例:Œuvres Complètes (以下O.C.と略す)
例:Œuvres Complètes (désignée ci-dessous O.C.)

9.写真など
写真版として組まなければならない図表類は最小限にお願いします。当方で受け取った図表をそのまま使って写真版を作りますので綺麗に描いて下さい。著作権等についての交渉は執筆者においてあらかじめ済ませておくようにして下さい。写真や図版は、位置や大きさ、レイアウトについて指示をした上で、原稿と同時に提出して下さい。写真は印刷が終了するまでこちらでお預かりします。また版下、写真版等の制作費は執筆者に請求することがあります。

10.奥付
『仏文研究』発行時における肩書きを奥付に記載しますので、別紙に明記してお知らせ下さい。

11.校閲
フランス語論文の場合、あらかじめ信頼できるフランス人の校閲を必ず受けて下さい。

12.校正
校正は原則として2回行います(但し、執筆者が海外在住の場合、本人による校正は1回のみとし、2回目は院生が行います)。各校正原稿とフロッピーは印刷所より戻り次第郵送にて送付します。郵送費は執筆者の負担とし、後に一括して請求いたします。京大仏文研究室まで直接校正原稿を取りに来られる場合、及び止むを得ず校正を運営委員会に委託される場合は、あらかじめその旨をご連絡下さい。
なお、校正時における内容の書き換えなど、大幅な訂正は出版費の増加の原因となりますので、最小限に抑えていただくようお願い申し上げ、初稿校正までに限らせていただきます。それ以降の段階では、誤字、脱字の訂正程度にとどめて下さい。

13.個人負担金
発行に要した諸費用は執筆者の皆様に後日請求させていただきますが、その一部は仏文研究会より補助金として負担させていただきます。ただし、特別講演と書評に関しましては全額研究会で負担させていただきます。

14.リポジトリ化
『仏文研究』に掲載された文章は、発行年月日の1年後に、京都大学附属図書館が運営する論文データベースに登録され、インターネット上で自由に閲覧されるようになります。ご投稿の際には、原則としてこの点にご同意いただきますようお願いします。

必ず以上の手順に従って作業して下さい。また、詳細について不明な点がありましたら運営委員会にお気軽にお尋ね下さい。

連絡先:〒606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学文学部仏文研究室内
京都大学フランス語学フランス文学研究会
Tel.075-753-2829(京大仏文研究室)
E-mail. fransite_kyoto@yahoo.co.jp

(2011年5月改訂)