大西琢朗 論理学の哲学/フレーゲ哲学

日本学術振興会特別研究員DC 2008-

 フレーゲの目から現代論理学を見ると、何がわかるだろう。現代論理学から振り返ると、フレーゲはどんな姿をして現れるだろう。そんな両方向の「目」で研究を続けています。

現代論理学の原型を、ほとんど独力で作り上げてしまったフレーゲ。彼の平易で明晰な文章の背後に見え隠れする「見えてはいるけど言葉にできなかった」数 々の洞察を、現代論理学の成果を用いて、うまく整理して取り出せないか。一方、天才・鬼才入り乱れ、わくわくするアイディアが目白押しの現代論理学。そん な百花繚乱の状況も、現代哲学の祖フレーゲで一本筋を通してやれば、見通しよく理解できるんじゃないか。「一粒で二度おいしい」か「あぶはちとらず」か、 どっちになるかはわかりませんが、「論理って、数学って何だろう」という気の遠くなるような大問題に、こんな角度から取り組んでいます。


大西琢朗(2008)「概念の外延・文脈原理・フレーゲ構造」(『哲学研究』586号, forthcoming)

大西琢朗(2008)「フレーゲの文脈原理」(科学基礎論学会2008年度総会)

大西琢朗(2007)「フォン・ノイマンと「自己」の問題-セルラー・モデルと自己複製」(『Prospectus』, 第10号, pp.1-20)

大西琢朗(2007)「証明論的意味論とフレーゲの「意義」」(日本科学哲学会第40回大会)

大西琢朗(2006)「(書評)Frege’s Logic by D. Macbeth」(『哲学論叢』, 33号, pp.158-61)

大西琢朗(2006)「フレーゲの論理主義と数の存在論」(『哲学論叢』, 33号, pp.43-54)