[D3]三木那由他 現代分析哲学/言語哲学

日本学術振興会特別研究員DC 2010-


 言葉が持つ意味というものについて、そして人々がさまざまなしぐさで何かを意味するということについて考え ています。意味とはいったいなんなのだろうか、言葉が意味を持つというのはどういうことなのだろうか、そしてそれをわたしたちが用いると いうのはいったいどういうことなのだろうか、こうしたことを20世紀の哲学者たちの研究成果や、論理学や言語学などの道具立てを用いるこ とでどうにかして捉えていこうとしています。
 いま特に注目しているのは、意味というのは世界にあるものだけによって捉えられる何かなのか、それともひと の心理に言及しないときちんと分析できないのかということです。たくさんの哲学者たちが前者の立場を採用してきましたが、わたしはP. グライスという哲学者とともに後者の立場をサポートしたいと思っております。
 他方で、単に抽象的に言語について考えるだけでなく、実際にさまざまな言語現象に目を向けて、言語学者たち が試みているような形で言語の意味に関する理論を組み立てようともしています。その際には、論理学や数学の概念を存分に用いる「形式意味論」という流派に倣った仕方で研究を行なっています。
 形式意味論についての勉強会などもおこなっておりますので、言葉が好きなかた、言葉の仕組みが気になるか た、『アリス』に出てくる言葉づかいのへんてこさにわくわくしてしまうかたなど、どうぞ気兼ねなく声をおかけください。



主要業績

論文

  • 「グライスにおける語用論的プロセス  推意に関するもう一つの誤解」, 『哲学論叢』, 哲学論叢刊行会, 39号, forthcoming
  • 「個体概念説による固有名の意味論」, 『哲学論叢』, 哲学論叢刊行会, 38号, pp. 156-167, 2011年
  • 「表現の意味について」, 『哲学論叢』, 哲学論叢刊行会, 37号, pp. 82-93, 2010年.
  • 「理性による意味の基礎づけ  グライスにおける意味」, 『哲学論叢』, 哲学論叢刊行会, 36号, pp. 68-19, 2009年
  • 「談話表示理論の展開  形式意味論の前線」, 『哲学論叢』, 哲学論叢刊行会, 36号, pp. 104-115, 2009年
  • 「直喩の形式意味論」, Journal of Applied and Contemporary Philosophy, vol. 3, 応 用哲学会, forthcoming
  • 個人発表

  • ‘Similarity and Modality’, 1st Seoul Graduate Student Conference of Philosophy, Yonsei University, 2012年5月(予定)
  • 「類似性とモダリ ティ」, 応用哲学会第四回大会個人発表, 千 葉大学, 2012年4月
  • WS

  • 大川祐矢, 青山晋也(オーガナイザー), 三 木那由他, 山田貴裕, 「意 味論再考」, 科学基礎論学会2010年 度秋の研究例会ワークショップ, 日本大学, 2010年11月
  • 三木那由他(オーガナイザー), 大 浦真, 田村早苗, 原 由理枝, Eric McCready, 「モンタギュー意味論とその展開」, 応 用哲学会第一回大会ワークショップ, 京都大学, 2009年4月