[M2]梶本尚敏 分析形而上学/時間

 現代の分析哲学における時間論を主に研究しています。
 時間という概念は我々にとって根本的な概念の一つで、古くから様々な哲学者によって論じられてきました。特に、時間の経過や過去と未来の非対称性は、因果、自由意志、持続、様相などと言った他の重要な諸概念と密接に関連すると考えられてきました。しかし、そもそも時間の経過や非対称性は実在するのでしょうか?
 現代の分析哲学では、この問いをめぐってA理論とB理論という二つの立場が論争を繰り広げています。私は今のところB理論の方に共感を覚えており、修士課程ではこの立場を研究しています。最終的には体系的なB理論を確立したうえで、因果や自由意志などの様々な形而上学的問題に取り組んでいきたい。そんな大それた野望を胸に抱きつつ、今日も研究に励んでいます。

主要業績

論文・書評

・ 梶本尚敏(2011),「書評: Barry Dainton, Time and Space(Second Edition)」, 『哲学論叢』, 哲学論叢刊行会, 38号
・  梶本尚敏(2011), 「時制的な文の真理条件は無時制的な文で与えられるか―スミスvsオークランダーー」, 『PROSPECTUS』, 京都大学哲学研究室, 14号, pp22-33
・  梶本尚敏(2012), 「真理の時制をめぐる論争~メラーとプリーストに即して~」, 『哲学の探求』, 39号
・  梶本尚敏(佐金武との共著)(2012), 「Truthmaker原理の制限は正当化されたか」, 『科学哲学』, 45-2号, pp131-134

口頭発表

・  梶本尚敏(2011),「時間にとって本質的な変化は何か:マクタガートとメラーに即して」(若手哲学研究者フォーラム)
・  Kajimoto Naoyuki(2012), ‘The Consideration of McTaggart’s Paradox’(Conference on Contemporary Philosophy in East Asia, 9th September 2012, Taipei Taiwan)