講義案内

講義案内(平成31年・令和元年後期)

タイ族仏塔(中国雲南省)

タイ族仏塔(中国雲南省)

 

 

時間割(平成31年・令和元年後期)

特殊講義
古松
特殊講義
矢木
特殊講義
岩井
演習
石川
特殊講義
特殊講義
村上
特殊講義
宮宅
演習III
高嶋
特殊講義
浅原
特殊講義
太田
特殊講義
江田
演習I
吉本
特殊講義
中砂
特殊講義
吉本
演習(院)
中砂
演習II
中砂
演習(院)
吉本
特殊講義
高嶋
集中

 

※(学部)は学部生のみ、(院)は原則大学院生のみの科目。

講義内容【特殊講義】

宮宅潔 中国古代人の生活誌

(授業の概要・目的)
新出史料に依拠しつつ、中国秦漢時代の一般庶民や下級官吏が如何なる生涯をおくったのかを、制度的な側面から紹介していく。特に戸籍制度・土地制度・賦税制度などに注目して、国家が如何にして臣民を管理したのかを概説し、それを通じて中国古代の専制国家の姿について、理解を深めることを目指す。

(授業計画と内容)
1.ガイダンス
2.戸籍制度
3.家族制度
4.聚落制度・土地制度
5.身分制度
6.教育制度
7.賦税制度
8.徴兵制度

初回のガイダンスの後、各単元を1~2回に分けて講義する。

高嶋航 スポーツから満洲を見る/満洲からスポーツを見る

(授業の概要・目的)
この講義の目的は、スポーツという切り口から満洲(中国東北地区)の歴史を概観するとともに、満洲という切り口からスポーツを概観することである。満洲のスポーツはこれまでほとんど研究の対象となってこなかった。しかしそれはスポーツが満洲で重要でなかったからではない。満洲国は独自の「国民」を持たない国家であり、スポーツはそんな満洲国が「国民」を持つことを対外的対内的に示す手段でもあった。

(授業計画と内容)
以下の各項目について講述する。各項目の講義の順序は固定したものではなく、担当者の講義方針と受講者の背景や理解の状況に応じて、講義担当者が適切に決める。
1.満洲の概況
2.満洲におけるスポーツの始まり
3.満洲におけるスポーツの発展
4.満洲事変とスポーツ
5.満洲国とスポーツ
6.大東亜共栄圏のなかの満洲国とスポーツ

中砂明徳 アジュダ文書を通じてみた17世紀のマカオ

(授業の概要・目的)
現在アジュダ図書館には、かつてマカオのイエズス会が保存していた文書の写しが存在し、17世紀のマカオを知るうえで貴重な史料源となっている。この授業では、まずマカオ関係史料に関する先行研究を整理したうえで、アジュダ文書を用いて17世紀前半とくに1620年代のマカオにおけるイエズス会の活動、マニラとの関係、中国政府との交渉について論じる。

(授業計画と内容)
1、導入。マカオとアジュダ文書
2、先行研究1 ボクサー『マカオからの大船』
3、先行研究2 ボクサー『17世紀のマカオ』
4、先行研究3 バレット『マカオ:力と知 17-18世紀』
5、先行研究4 ペネルヴァ・ロウレンソ『17世紀マカオ史の史料』
6、イエズス会のコレジオ
7、イエズス会の巡察師
8、イエズス会とマカオ総督
9、北京への使節団
10、広東人との関係
11、ベトナムへの布教
12、マニラとの関係
13、市民
14、教会
15、フィードバック

浅原達郎 戦国竹書(文学)

(授業の概要・目的)
戦国時代の竹簡に書かれた文学にかかわる書物を読む。

(授業計画と内容)
ここ数年、戦国時代の竹簡に書かれた書物がつぎつぎと公表され、研究者の注目を集めている。郭店楚墓出土竹書、上海博物館蔵竹書、清華大学蔵竹書などがおもなものである。関連する論文はさながら洪水のようで、学ぶものを途方にくれさせる。この講義では、論文の洪水をうまく避けつつ、竹簡の文章そのものをていねいに読んでいこうと思う。後期はとくに文学にかかわる竹書をとりあげる。
第1回  戦国竹書の概要
第2回~15回  戦国竹書の読解
(上海博物館蔵竹書・采風曲目、李頌、蘭賦、
 清華大学蔵竹書・耆夜、赤鵠之集湯之屋、周公之琴舞)

吉本道雅 出土文献に基づく春秋史

(授業の概要・目的)
春秋史研究の基本史料は『左伝』(前360年代)および『国語』(前3世紀半ば)だが、21世紀に入って、前4世紀後半に遡る戦国時代楚国の竹簡に記された文献が公刊されるようになり、『左伝』を参照した作品や『国語』に類似した作品が多く含まれている。本講義では、これらを読解・分析することによって、戦国時代における春秋史認識の推移を概観する。

(授業計画と内容)
以下の項目を逐次論ずる。
第1回 序論
第2回 鄭武夫人規孺子・鄭文公問太伯
第3回 曹沫之陳・
第4回 管仲・競建内之/鮑叔牙與隰朋之諫・競公瘧
第5回 子儀・子犯子餘・晉文公入於晉
第6回 鄭子家喪・子産
第7回 姑成家父・趙簡子
第8回 越公其事・呉命
第9回 成王為城濮之行・莊王既成
第10回 申公臣靈王・靈王遂申・陳公治兵
第11回 平王問鄭壽・平王與王子木
第12回 昭王毀室・君人者何必安哉
第13回 命・王居・志書乃言・邦人不稱
第14回 柬大王泊旱
第15回 結論
*フィードバック方法は授業中に説明する。

古松崇志 前近代ユーラシア東方の石刻史料の研究

(授業の概要・目的)
前近代ユーラシア東方(中国本土、モンゴリア、マンチュリアなどを指す)の歴史研究において、石刻史料はきわめて重要な史料群である。本講義では、この地域に残された多様な言語で記される石刻史料のうち、質量ともに最も豊富な漢語の石刻史料を取り上げ、歴史研究に利用するための手法を、実際に受講生が史料(京都大学人文科学研究所所蔵の拓本実物を含む)を読み解きながら学んでいく。

(授業計画と内容)
1.ガイダンス(1回)
2.石刻史料釈読(13回)
3.まとめ(1回)

※釈読する石刻史料は、担当者の専門分野の契丹(遼)・宋・金・元(モンゴル帝国)時代のものを中心に取り上げる予定だが、適宜受講生の関心に応じた史料を読むことも検討している。また、担当者が勤務する京都大学人文科学研究所所蔵の拓本を実見する機会を設けるほか、できるだけ拓影(拓本の写真)のあるものを用いるが、典籍文献(伝統的な石刻文献や地方志、文集など)のみに載せられているものも適宜取り上げる。

辻正博 唐令復原研究の諸問題

(授業の概要・目的)
唐令は古代日本の律令国家形成にも多大な影響を与えてきた。唐は数百年前に滅びたが、その復原研究が特に日本で熱心に行われてきたのには、こうした背景があるのかも知れない。この講義では、江戸時代以来行われてきた唐令復原研究を概観することから始めて、現在の唐令復原研究のかかえる様々な問題点について考察したいと思う。

(授業計画と内容)
以下のそれぞれテーマについて、おおむね2週を目途に講義を進める。
 なお、初回授業(ガイダンス)時に、学期の授業計画および講義で必要される諸事項について説明を行うので、必ず出席すること。

1.唐令の編纂と伝承
(1)唐令の編纂
(2)唐令の伝承
2.唐令復原研究史
(1)萌芽期の研究―江戸時代
(2)中田薫の唐令復原研究
(3)仁井田陞『唐令拾遺』
(4)『唐令拾遺補』
3.唐令復原研究の現在
(1)「天聖令」残巻の発見
(2)「天聖令」と唐令復原研究
4.唐令復原研究の課題

江田憲治 中国近現代「史料」研究

(授業の概要・目的)
本授業では、東アジア、とくに中国の政治制度や思想を対象領域とし、研究論文・研究書、一次史料を素材としたゼミ形式の授業を行う。
先行研究の取り扱いや一次史料の収集・利用についての必要な陶冶を行い、研究発表の訓練を行うことが目的である。

(授業計画と内容)
①ガイダンス
②中国現代政治史概説
③中国現代政治史についての研究紹介 
④研究論文・研究書を素材としたゼミ
⑤研究論文・研究書を素材としたゼミ
⑥研究論文・研究書を素材としたゼミ
⑦研究論文・研究書を素材としたゼミ
⑧一次史料を素材としたゼミ
⑨一次史料を素材としたゼミ
⑩一次史料を素材としたゼミ
⑪一次史料を素材としたゼミ
⑫一次史料を素材としたゼミ
⑬一次史料を素材としたゼミ

太田出 中国近世の関羽信仰とユーラシア世界

(授業の概要・目的)
近世東アジアにおける東西文化交渉の実態について宗教・民間信仰を事例として取り上げる。たとえば唐代中国に信仰されるようになった関羽はその後、宋代・元代をへて、明清時代には全国神へと発展を遂げる。その要因の一つとして注目すべきは軍事行動との関わりである。明代ならば東南沿海地帯における倭寇の襲来、清代ならば乾隆帝の十全武功、太平天国の乱の鎮圧などがあげられる。しかし関羽信仰は満洲や漢地のみにかぎられず、乾隆帝がユーラシア世界に跨がる巨大な版図を形成すると、チベット・モンゴル・新疆へも伝播し、それぞれの地域において他文化との接触・融合・変容を進めていく。本授業では、そうした一連の過程を追いながら東西文化交渉の一端を考えてみることにしたい。

(授業計画と内容)
第1回:ガイダンス
第2回:宗教・民間信仰史研究における関羽信仰
第3回:伝統中国の領域観
第4回:関聖帝君とは何か?
第5回:歴代王朝における関羽信仰
第6回:現代中国・日本・台湾の関羽信仰と関帝廟
第7回:明朝における関羽信仰の伝播(1)──明朝の国家祭祀
第8回:明朝における関羽信仰の伝播(2)──倭寇襲来
第9回:明朝における関羽信仰の伝播(3)──豊臣秀吉の朝鮮出兵
第10回:清朝のユーラシア世界統合と関聖帝君(1)──乾隆帝の十全武功
第11回:清朝のユーラシア世界統合と関聖帝君(2)──新疆と回部
第12回:清朝のユーラシア世界統合と関聖帝君(3)──モンゴルと台湾
第13回:清朝のユーラシア世界統合と関聖帝君(4)──両金川とベトナム
第14回:清朝のユーラシア世界統合と関聖帝君(5)──清朝の版図統合と宗教的権威
第15回:おわりに

矢木毅 朝鮮史詳説(古代篇2)

(授業の概要・目的)
朝鮮半島に展開した諸部族・諸国家の歴史を概観し、古代における政治・社会の特質について考察する。漢文史料の読解能力を高めるとともに、東アジア世界(特に中国史)との連関のなかで朝鮮史への理解を深めることを目的とする。

(授業計画と内容)
1.百済遺民の動向
2.高句麗遺民の動向
3.新羅の「三韓」統一
4.渤海と日本
5.唐・平盧軍と渤海・新羅
6.新羅の骨品制
7.新羅の骨品制(続き)
8.張保皐と円仁
9.張保皐と円仁(続き)
10.新羅海賊の出没
11.新羅末の群盗
12.崔致遠の帰国
13.崔致遠の帰国(続き)
14.唐朝の滅亡と新羅
15.まとめ(史料講読)

村上衛 仲介者のつくる歴史 近現代中国

(授業の概要・目的)
グローバル化が進展する現在、ビジネスの世界で仲介者の果たす役割はますます大きくなっている。例えば、企業がある地域に進出する場合、現地の言語・事情に通じ、信頼のおける有能な仲介者を確保しなければ、その事業は失敗に終わるであろう。本講義はこうした仲介者の意義について、近現代中国(19世紀中葉~20世紀中葉)の事例を中心に、中国経済の変容をふまえつつ考察する。同時に世界の他地域の仲介者や現在の仲介者と比較してみたい。

(授業計画と内容)
1. ガイダンス
2. アヘン貿易と仲介者
3. 開港場貿易:外国人商人と買弁(1)
4. 開港場貿易:外国人商人と買弁(2)
5. 苦力貿易と客頭(1)
6. 苦力貿易と客頭(2)
7. 開港場貿易の発展と行桟(1)
8. 開港場貿易の発展と行桟(2)
9. 外国籍華人と在華外国領事の役割(1)
10. 外国籍華人と在華外国領事の役割(2)
11. 工業化と日系企業のあり方:日系商社、在華紡
12. 前近代東南アジア海域の仲介者
13. 前近代地中海世界の仲介者
14. まとめ
15. フィードバック

岩井茂樹 近世東アジアの交易と外交 Ⅰ

(授業の概要・目的)
中国が近隣地域と交易するさい、安全保障と徴税の確保のため、官府がこれを管理しようとした。宋代以降の市舶司、清代の海関はこの目的を果たすために設置された。また、周辺の諸国においても、体外交易を管理する制度が整備されていった。この講義では、このような交易制度に関係する資料を読み解きながら、制度変遷の過程を考察する。さまざまな時代の資料についての知識と、それを解読する技能とを高めるとともに、交易の制度や商人の活動、および外交との関わりなどについて、歴史的な理解を深めることを目的とする。
前期の授業では,宋代から明初期までの時期を対象とする。

(授業計画と内容)
1.市舶司の設置と貿易関係法例:宋会要および宋代の貿易公憑,その他(第1~7週)
2.元の市舶司をめぐる諸問題:元典章および元史食貨志(第8~12週)
3.明代初期の朝貢と海禁(第13~15週)

講義内容【演習】

石川禎浩 中国共産党史資料選読

(授業の概要・目的)
中国現代史の史料一般についての基本的な知識を得たうえで、中国共産党史に関する中国語資料を精読する。中国共産党史に関する資料を読むことによって、中国革命に対する理解を深める。

(授業計画と内容)
中国共産党史関連資料のうち、『建党以来重要文献選編』から関連文献を選んで精読する(全15回)。具体的には、党の諸会議で決議された文書、党中央から各組織に対して出された指示など、主として政治運動に関する文献を取り上げる。必要に応じてそれら文書の背景となるコミンテルン資料も読む。なお、史料の内容や背景を理解するには、一定の中国革命史・現代史にかんする全般的基礎知識が必要なので、講義形式の解説を必要に応じて加えることとする。
初回と2回目の授業で史料について解説を行った後,3回目以降は担当者を決めて史料を読み進めていく予定である。なお、授業の進捗と受講者の状況によって、上記の予定は変更することがある。

高嶋航 梁啓超『飲冰室合集』選読

(授業の概要・目的)
梁啓超の文集『飲冰室合集』から重要な文章を選読する。

(授業計画と内容)
近代中国を考えるうえで、梁啓超の著作を読むことは避けて通ることができない。梁が切り開いた新しい文体を正確に理解することが第一の目標である。さらにすすんで、当時の知識人たちが抱えていた問題意識、世界観、日本の影響などを読み解くことが第二の目標である。

中砂明徳 外国語論文のレビュー

(授業の概要・目的)
この授業では、受講者が自らの関心にしたがって外国語(受講者にとっての外国語。英語でも、中国語でも、他の言語でもよい)の論文を選んで、その内容を紹介するととともに、その論文の学界における位置づけを参加者(講師も含む)にわかりやすいように行う。
 かつては、言語ごとに論文のスタイルはずいぶん異なっていた。現在でも、日本語、中国語、英語それぞれ特有の「癖」は存在するが、英語論文の影響により、かなり平準化してきている。外国語論文を読むことで、ある種のスタンダードを知るとともに、その問題点を個々の受講者が感じ取るようになれば、この授業の目的は達成される。

(授業計画と内容)
1回 全体の趣旨説明
2~14回 受講者が1回分を担当する。時間の半分を論文の紹介、評にあて、残り半分の時間で、出席者全員による質疑応答を行う。受講者の数が少ない場合には、適宜受講者自身の研究発表の場を設ける。
15回 フィードバック

中砂明徳 『明清档案』

(授業の概要・目的)
中央研究院が刊行中の『明清档案』に収録されている清朝順治年間の文書を読み、中国制圧の過程を清朝サイドから見てゆく。明清の王朝交代は、日本では「華夷変態」として、またヨーロッパでも宣教師によってそのニュースが紹介されるなど、大事件として受けとめられていた。しかし、明末清初の動乱に関する歴史記述とそれを承けた研究は、満州人王朝の世界史的意義が強調されるようになった今日においてもなお「敗者」の側に片寄りすぎている。あらためてこの史料集を読むことで、勝者の視点から冷静に支配確立の過程を見てゆきたい。
 今年は順治四年後半から五年前半にかけて(1647-48)の档案を読む。清朝支配の試行錯誤の過程を、文書を通じてたどってゆく。

(授業計画と内容)
1回『明清档案』のテキストの性格を説明し、昨年読んだところについて言及しながら、順治元年~四年にわたる政治情勢について解説する。 1コマにつき一本を読む予定。
2~14回でとりあげる档案のテーマは以下の通り
洪承疇錯誤、牛金星糾弾、山東:県城失陥、江西:山賊討滅、揚州:偽王擒獲、広東:三大勝利、鎮江:貪吏弾劾、陝西:賊首誅殺、陝西:違旨蓄髪、揚州:逆民逮捕、常州:県城乱入、妖教渠盗
15回 フィードバック

吉本道雅  『春秋左伝正義』

(授業の概要・目的)
十三経注疏の一つである『春秋左伝正義』を輪読する。

(授業計画と内容)
前期の続き。魯の年代記の形式を採る『春秋』と、その注釈書の形式を採る『左伝』は春秋時代を研究するための基本的な資料である。『春秋』『左伝』の成立過程については今なお活発な議論が進行中である。『左伝』には、西晋・杜預の『春秋経伝集解』、唐・孔頴達の『正義』が附されている。本演習では『正義』を精読することで、漢文を文法的に正確に読解する能力を養うとともに、『正義』の引用する唐代以前の諸文献を調査し、また『正義』の論理構成に習熟することによって、経学の基本的な方法論を理解する。また、先秦期の文献・出土資料を全面的に参照することによって、『春秋』『左伝』の成立過程についても考察し、先秦史研究の資料学的素養を身につける。
第1回~第14回 『春秋左伝正義』の輪読
*フィードバック方法は授業中に説明する。

吉本道雅  中国古代史史料学

(授業の概要・目的)
銭穆『先秦諸子繋年』を輪読し、関連史料・研究を批判的に検討する。

(授業計画と内容)
前期の続き。従来の戦国史(453-221BC)研究は、戦国後期の秦史に偏しており、戦国前・中期や六国については、資料の絶対量の乏しさに加えて、『史記』紀年の混乱が、歴史的推移の時系列的把握を困難にしてきた。1990年代以降の戦国楚簡の出現は、とりわけ思想史的研究を活発化させているが、かえって文献に対する研究の立ち後れを露呈させている。本演習では、銭穆『先秦諸子繋年』(香港中文大学、1956)を輪読し、関連史料・研究を批判的に検討することによって、中国古代史研究に関わる文献・出土文字資料・考古学的資料の運用能力を向上させる。
第1回~第15回 『先秦諸子繋年』の輪読
*フィードバック方法は授業中に説明する。