『日本の哲学』

『日本の哲学』
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2000年11月に雑誌『日本の哲学』第1号(昭和堂刊)が刊行されたが、それに込められた意図については、第1号「編集後記」の次の言葉に簡潔に表現されている。

「長い間、わたしたちは日本の哲学の営みに正面から向き合うということをしてこなかったように思います。しかし、思想が自立し、新しい展望を開く力を獲 得するためには、外だけではなく、自らの思索の基盤となっているものにも目を向けることが必要なのではないでしょうか。それはもちろん、まなざしを内へと 限定するということではありません。むしろ視点の違いから生まれる対話こそ必要であると考えています。そのような対話を通してこそ、思想はほんとうの意味 で創造的になると思うからです。そのような意図をこめて、わたしたちはこの『日本の哲学』を創刊することにしました。」

第12号 2011年12月


巻頭エッセー
東洋の論理
藤田正勝
特集:東洋の論理
インド思想における自我と無我―シャンカラの思想を中心として 前田専學
儒家の論理―内と外の連結 中島隆博
インド大乗仏教における解脱の思想と慈悲 宮崎 泉
日本仏教は非論理的か? 末木文美士
田辺哲学と親鸞の思想―「種の論理」の挫折とそれの新しい立場からの展開 長谷正當
自覚と自己表現的体系 伊藤邦武
瞬間と歴史―西田幾多郎の時間論・永遠の今の自己限定 太田裕信
書評
大西正倫『表現的生命の教育哲学―木村素衛の教育思想』 中嶋優太
藤田正勝『西田幾多郎の思索世界―純粋経験から世界認識へ』 美濃部仁

第11号 2010年12月

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巻頭エッセー
哲学とは何か 小林道夫
特集:哲学とは何か
哲学とは何か―科学と哲学のあいだ 野家啓一
哲学とは何か・哲学史とは何か 藤田正勝
「哲学」をめぐる争い―ピロソピアーとは何であったのか 中畑正志
哲学と信仰―ニコラウス・クザーヌスにとって哲学とは何であったのか 八巻和彦
哲学と日本思想史研究―土田杏村の「哲学」のこころみ 清水正之
昭和思想史におけるマルクス問題―『ドイツ・イデオロギー』と三木清 平子友長
木村素衛の制作の美学―カント美学と制作論 中嶋優太
書評
山形頼洋、三島正明『西田哲学の二つの風光―科学とフランス哲学』 日高 明

第10号 2009年12月

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巻頭エッセー
「昭和」の一時期―京大文学部に入学した頃 上田閑照
特集:昭和の哲学
直観と論理―西田・田辺論争が問うもの 細谷昌志
田辺元における大正と昭和―『カントの目的論』から『哲学通論』へ 福谷 茂
戦時中の鈴木大拙 桐田清秀
ニヒリズムを抱きしめて―西谷啓治『空と即』補論 出口康夫
西田幾多郎から丸山眞男へ―昭和の哲学の行方 田中久文
意味の発生の理論としての井筒俊彦の分節理論 満原 健
特別寄稿
西田とデカルト―「懐疑」と「我の存在」把握をめぐって 小林道夫
書評
細谷昌志『田辺哲学と京都学派ー認識と生』 守津 隆

第9号 2008年12月

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巻頭エッセー
「君自身に還れ」―日本の哲学のために― 大峯 顯
特集:大正の哲学
束の間の小春日和―大正時代の哲学思想― 坂部 恵
大正期におけるカント研究の動向―桑木厳翼と新カント学派― 大橋容一郎
生命と微分―西田と九鬼を巡るひとつの考察― 檜垣立哉
阿部次郎の社会思想―『三太郎の日記』を中心に― 高橋文博
西田幾多郎の仏教―真宗との関わりを中心に― 竹村牧男
「創造的モナドロジー」の世界―後期西田哲学における個物と世界― 城阪真治
森有正論―感覚・経験・思想― 細谷昌志
書評
木岡伸夫著『風景の論理―沈黙から語りへ』 栗原 隆
行安茂著『近代日本の思想家とイギリス理想主義』 松井慎一郎

第8号 2007年12月

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巻頭エッセー
明治哲学の貧困 坂部 恵
特集:明治の哲学
東洋と西洋の統合―明治の哲学者たちの求めたもの 高坂史朗
近代の「知」としての哲学史―井上哲次郎を中心に― 中村春作
明治における西洋哲学の受容
―J・S・ミルの“circumstances”と“conditions”に対する福澤諭吉と西周の解釈―
小泉 仰
西田哲学の「真景」 渡部 清
宗教的「個」の課題―「精神主義」における自己と他者― 安冨信哉
「種の論理」の生成と変容、その現代的意義 合田正人
対話
「二重の周縁から見通す」ことの哲学
―『坂部恵集』5における日本哲学の可能性をめぐって―
加藤泰史
遊戯する神―書評に答える 小浜善信
書評
竹田純郎著『モダンという時代』 別所良美
嘉戸一将著『西田幾多郎と国家への問い』 杉本耕一

第7号 2006年12月

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巻頭エッセー
九鬼周造の周辺 鷲田清一
特集:経験
ベルクソンの持続と西田の行為的直観 山形頼洋
ジェイムズと西田幾多郎―その経験概念をめぐって― 伊藤邦武
経験と言葉 古東哲明
経験と超越―禅における〈覚〉とその既在的直接性について― 井上克人
美的経験の普遍性―カントと西田におけるその根拠への問いをめぐって― 高梨友宏
田辺哲学における絶対無の問題と「懺悔道」の立場 竹花洋佑
書評
J・W・ハイジック編『日本哲学の国際性―海外における受容と展望』 高坂史朗
小浜善信著『九鬼周造の哲学―漂泊の魂』 森村 修
長谷正當著『心に映る無限―空のイマージュ化』 岡田安弘

第6号 2005年12月

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巻頭エッセー
新版『西田幾多郎全集』の刊行にちなんで 藤田正勝
特集:自己・他者・間柄
自他の「逆対応」 木村 敏
小宇宙としての個と間柄 坂部 恵
デカルトのコギト―自己から他者への道― 山田弘明
間(柄)の可能性の条件 谷  徹
西田における他者の隔絶性―レヴィナスとの比較において 熊谷征一郎
〈死者〉の発見―田辺元の〈死の哲学〉をめぐって 末木文美士
後期西田哲学の問い―「行為的直観」をめぐって― 藤田正勝

第5号 2004年12月

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巻頭エッセー
「無と空」をめぐって 上田閑照
特集:無/空
「空」と「無」の間―仏教思想史の視点から― 木村清孝
道家における「無」の哲学―「存在」の可能性と仮象性― 森 秀樹
自覚と絶対無 小坂国継
東洋的無と純粋経験―久松真一と西田幾多郎― 美濃部仁
空の哲学における「空と即」 花岡永子
ヘーゲル哲学と無 高山 守
書評
斎藤慶典著『心という場所―「享受」の哲学のために―』 榊原哲也
竹内整一著『「おのずから」と「みずから」―日本思想の基層―』 杉本耕一
板橋勇仁著『西田哲学の論理と方法―徹底的批評主義とは何か―』 熊谷征一郎

第4号 2003年12月

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巻頭エッセー
現象学的思惟と東洋の思惟との間―経験の深層次元への問いの道― 新田義弘
特集:言葉、あるいは翻訳
<人間>の言葉、死者の言葉―〈語りえぬもの〉をめぐって― 末木文美士
宗教の言葉と翻訳―新約聖書の「場所論的言語」と新共同訳をめぐって― 八木誠一
哲学翻訳の脱聖化 J・W・ハイジック
翻訳の思想―翻訳でつくられた「主語」― 柳父 章
西田幾多郎とパスカルの世界 山田弘明
九鬼哲学序曲―『偶然性の問題』を読み解くために― 宮野真生子
書評
山室信一著『思想課題としてのアジア―基軸・連鎖・投企―』 川端伸典

第3号 2002年12月

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巻頭エッセー
哲学の根源的問題としての生命―西田幾多郎の「社会的歴史的生命」論にふれて― 中村雄二郎
特集:生命
生命論的差異の重さ 木村敏
主体と環境の生命論―西田幾多郎と今西錦司― 野家啓一
生命観の近代―進化論受容を中心に― 鈴木貞美
内的純粋経験からのドラマの創出 清水 博
死から考える生命 カール・ベッカー
田辺元の「種の論理」と西田哲学 杉本耕一
特別寄稿
日本の哲学の場所―欧米から見た J・W・ハイジック
書評
James W. Heisig, Philosophers of Nothingness.An Essay on the Kyoto School Curtis Rigsby

第2号 2001年12月

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巻頭エッセー
「日本の哲学」の客観的探求と主体的樹立という課題 渡邊二郎
特集:構想力/想像力
<仮説概念>としての<構想力>―その理論的意義と受容 岩城見一
虚無からの形成力―三木清における「構想力」論 田中久文
「映像」としての「自覚」―西田哲学と構想力の問題 岡田勝明
西谷哲学における詩と自然―構想力をめぐって 佐々木徹
影現の世界としての宗教―構想力をめぐって 長谷正當
内村鑑三の回心をめぐって―『二つのJ』の意味したもの 川端伸典
対話
尹健次著『日本国民論』をめぐって―尹先生への手紙 高坂史朗
脱近代=脱植民地主義の課題を考える―高坂史朗氏の質問に答えて 尹健次
展望
近年の日本哲学の研究動向 水野友晴
中国における日本哲学の研究―1990年以降の動向 呉光輝・林永強
書評
服部健二著『西田哲学と左派の人たち』 西川富雄
松井慎一郎著『戦闘的自由主義者 河合榮治郎』 川西重忠

第1号 2000年11月

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巻頭エッセー
日本の哲学 上田閑照
特集:西田哲学研究の現在
超越論的媒体性としての自覚―現象学における思惟の変遷と西田哲学 新田義弘
西田幾多郎の宗教思想―生命論の視点から 大峯顕
場所―根底からの思惟 藤田正勝
西田幾多郎とT・H・グリーン―自己実現の原理に注目して 水野友晴
西田哲学の東洋的性格―陽明学受容の問題を中心に 呉光輝
対話
中川久定先生「デカルトと西田―二つの哲学の言語的前提」に寄せて 小林道夫
資料
西田幾多郎全集未収載資料「日本的なものを見出す必要」 解題:杉本耕一
書評
高島元洋著『日本人の感情』 中村春作
佐藤康邦・清水正之・田中久文編『甦る和辻哲郎』 宮野真生子

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