教室だより

平成27(2015)年度

今年度の西洋史学専修は、新3回生10名を加え、学部生32名、大学院では修士課程11名、博士後期課程10名(うち5名は留学中)の計53名の大所帯となりました。専修主任の南川さんは4月より副研究科長・評議員に就任、多忙な日々をお過ごしです。大学院修了者では、京都大学白眉研究員であった藤井崇さん(古代史)が関西学院大学に、君塚弘恭さん(フランス近世史)が早稲田大学に就職されました。

授業では、学外非常勤講師として本年前期には京都府立大学の川分圭子さん(イギリス近代史)、後期には甲南大学の佐藤公美さん(イタリア中世史)、また九月には集中講義で千葉大学の澤田典子さん(古代ギリシア史)にご出講をお願いしています。学内からは例年通り、人文科学研究所の小関隆さんに特殊講義を、伊藤順二さんに特殊講義とロシア語講読を、小川佐和子さんにフランス語講読をお願いしています。

読書会例会は8月2日に、南直人さんの著書『≺食≻から読み解くドイツ近代史』(ミネルヴァ書房、2015年刊)をとりあげ、人文科学研究所の藤原辰史さんを評者として闊達な議論を行いました。

本年前半期の学会活動では、博士後期課程の杉本陽奈子さん、山下孝輔さん(何れも古代史)が「日本西洋史学会第64回大会(富山大)」で、安平弦司さんが「歴史家協会(同志社大)」で報告し、それぞれ好評を博しました。この他、海外留学中の博士後期課程の院生やOD・PD諸君も積極的に国内外の学会やワークショップで研究成果を公表しており、やはり「国際化」には教員より院生の方が適応性があるようです。「読書会大会」も例年通り11月3日、時計台記念館での開催のため、院生スタッフを中心に鋭意準備を進めております。近年、参加者数がやや減少気味で、従来通り「文化の日」がよいのか、私学勤務の方には週末の方がよいのか、近々アンケート調査の実施を考えておりますのでご協力をお願い致します。

公表された国立大学法人における人社系部局の統廃合という、高等教育の展望も理念もない政府の方針に対しては、大学を超えた教員の連携がなければ、大学間差別と競合の策に絡め取られることでしょう。国立大で人文学、歴史学を学ぼうとする多数の若者の希望を無視してはなりません。

なお私(服部)は今年度をもちまして定年退職致します。26年の京都大学在職中、皆様には大変お世話になりました。 (服部記)

 

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